当院では日本皮膚科学会認定の皮膚科専門医による診療を行っています。
皮膚の疾患は湿疹、にきび、じんましん、アトピー性皮膚炎、水虫など多岐にわたります。
自己判断で市販の外用薬を使用して悪化することもあります。
皮膚科は女性医師が担当しています。少しでも気になることがございましたらまずはお気軽にご相談ください。

診療内容

アトピー性皮膚炎

かゆみを伴う湿疹が、良くなったり悪くなったりを繰り返す皮膚疾患です。家族や本人がアレルギー性の疾患(喘息、アレルギー性鼻炎、結膜炎、アトピー性皮膚炎)を持っている場合には、特に起こりやすいとされています。治療のほか、保湿剤をしっかり塗る、季節や患者さんの症状の度合いに応じた生活指導や、治療を行ないます。アレルギー検査の採血をすることもできます。治療の最終目標は症状がないか、あっても軽微で日常生活に支障をきたすような急な悪化が起こらない状態を維持することです。新薬も登場し、治療の選択肢が増えました。経験豊富な皮膚科医のもとで、しっかりと適切な治療を行うことが大切です。

ニキビ(尋常性ざ瘡)

毛穴に皮脂がつまり、面皰(めんぽう)と呼ばれる状態になり、面皰の中でアクネ菌が増殖して炎症を起こすと赤く腫れたり、膿を持ったりします。炎症が強いと赤みや瘢痕が残ることがあります。にきびの治療は皮膚科で行うことができます。早期に治療することで瘢痕を残しにくくすることができます。すぐに効果が出なくても悪化させてニキビ跡を残さないためにも医師の指示通りに治療を続けることが大切です。12歳以上であればアダパレンや過酸化ベンゾイルなどの新薬を処方しながら治療を行ないます。基礎化粧品の選び方やメイク指導や、化粧品サンプルの提供も行なっています。

ニキビ(尋常性ざ瘡)治療に用いる漢方薬

漢方薬による治療は日本皮膚科学会のガイドライン*では、炎症性皮疹に、他の治療が無効、あるいは他の治療が実 施できない状況では、荊芥連翹湯、清上防風湯、十味敗 毒湯を選択肢の一つとして推奨する(推奨度C1 )となっています。
膿疱性ざ瘡に対して抗生剤の有用性は実証されておりよい適応になりますが、長期に渡る抗生剤の内服は、耐性菌の問題や、肝機能障害、腎機能障害、胃腸障害の観点から処方できません。ざ瘡は慢性炎症制疾患であり、ざ瘡の原因、悪化因子として体調やストレスなどの背景因子があります。ニキビが原因で、気分が落ち込んだり、集中力が低下したり、消極的になったりと、生活や仕事に支障を来すこともあります。漢方治療によりニキビ体質の改善は図れます。体質改善のためには、長期にわたって服用することが必要です。根気よく治療を続けることがとても大切になります。西洋医学と東洋医学をうまく利用して、患者さん一人一人ににあった治療をご提案させていただきます。
*日本皮膚科学会 尋常性痤瘡治療ガイドライン 2017参照

当院で使用する尋常性ざ瘡の主な漢方薬

・十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
体力中等度なものの皮膚疾患で、化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期抗炎症作用、抗酸化作用、皮脂分泌抑制作用があり。
・清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)
体力中等度以上で、赤ら顔で、ときにのぼせのある方。顔面・頭部の湿疹など膿疱が多発するにきびに使用します。
・荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
体力中等度以上で、皮膚の色が浅黒い方のにきび、慢性鼻炎など慢性的に炎症をきたしているニキビに用います。
・桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)
比較的体力があり、肩こり、頭重、のぼせて足冷えなどがある方のにきび、しみなど生理不順がある方にも適応になります。

じんま疹

突然、強いかゆみとともに、皮膚が蚊に刺されたように赤くふくらむ疾患です。このふくらみはいつの間にか消えるのですが別の場所に現れてまた消えることを繰り返します。このふくらみ(膨疹)はじんま疹に特有の発疹で24時間以内に消えることが多いです。じんま疹の症状は主にヒスタミンと呼ばれる物質によって起こります。ふくらむ大きさや原因は人によってさまざまです。約70%が特発性(特定の刺激によらず自発的に症状があらわれる)です。主に抗ヒスタミン薬を内服して治療します。今までの治療法で十分な効果が得られない特発性の慢性蕁麻疹の方には注射製剤が適応になります。

乾癬(かんせん)

尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)は、何らかの原因で表皮細胞が異常な増殖とターンオーバーの短縮を生じる結果、銀白色の鱗屑(りんせつ)を伴い、境界が明瞭な盛り上がった紅斑が全身にあらわれます。
頭部、膝、肘、臀部など機械的刺激を受けやすい部位で好発します。見た目の問題から患者さんのQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を著しく低下させます。人には感染しません。

薬物療法に用いる主な製剤

外用薬:ステロイド外用薬、活性化ビタミンD3外用薬
内服薬:シクロスポリン、ビタミンA誘導体、ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害薬、チロシンキナーゼ2(TYK2)阻害薬
注射薬:生物学的製剤

酒さ

あから顔とも呼ばれ、頬や、鼻、額に赤みやニキビのような丘疹や膿疱の症状が出る疾患です。中高年の顔面、特に鼻に好発し、赤みと血管拡張が数ヵ月以上持続します。

酒さは大きく分けて以下の4つの種類に分けられます。
①紅斑毛細血管拡張型 ②丘疹膿疱型 ③鼻瘤 ④眼型

明らかな原因は明らかになっていませんが、紫外線、香辛料を多く含む食物、カフェイン、過度の運動、アルコール、ストレス、寒暖差などが悪化因子と言われています。症状がよい状態を保つためには、症状を悪化させるのをできるだけ避けることが重要です。
酒さは良くなったり悪くなったりを繰り返す慢性疾患です。そのため、酒さの治療は長期的になります。

主な外用薬

・ロゼックス®ゲル0.75%
ロゼックスゲルの主成分であるメトロニダゾールは、酒さ病変部において増加している活性酸素種の生成を抑制することで抗炎症作用を示します。免疫細胞による TNF-α の産生 や貪食細胞の免疫能等 を抑制することで免疫抑制作用を示します。
毒性や副作用が少なく、酒さをはじめ、ニキビ、ニキビ跡の赤み、にも効果が期待できます。(2022年5月保険適応になりました)。
・アゼライン酸(保険適応外)
・レチノイド外用薬(保険適応外)

主な内服薬

・抗生剤
ビブラマイシン、ミノマイシンは抗炎症作用があり、皮膚の赤みを抑え、ニキビのような赤い丘疹や膿疱を伴う酒さに効果的が期待できます。酒さの治療は長期的に付き合っていくことになりますので、抗生剤の長期内服が必要になりますが、ビブラマイシンは嘔気、ミノマイシンはめまいやふらつきや色素沈着等の副作用や、肝機能障害、腎機能障害が起こることがあるので注意が必要です。
・漢方薬
酒さは慢性疾患のため、抗生剤の長期内服は副作用が懸念されます。酒さそのものが皮膚局所の瘀血(おけつ:体質は血の流れが悪くなり、滞っている状態)の現れと考えられており、酒さの治療において漢方治療の重要性は高いと言えます。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)、加味逍遙散(かみしょうようさん)などを用います。

水虫(白癬)

足白癬とは、足の皮膚に白癬菌というカビが入り込む病気です。皮膚の一番外側の角質層に感染して水虫(足白癬)を起こします。この白癬菌が爪に入り込んだ場合は爪白癬となります。趾間に皮剥けがあったり、かかとがカサカサしていると水虫の疑いがあります。爪白癬の場合は爪が肥厚したり、爪が変色します。自己判断で市販の外用薬を使用するとかぶれを起こすこともあります。診断のために顕微鏡検査を行なっておりますが、薬などを塗っていると菌が見えなくなるため、受診前1か月は何も塗らないようにしてご受診いただくようお願いいたします。外用薬や飲み薬で治療します。

KOH直接鏡検法

皮膚や爪を顕微鏡で観察します。この時苛性カリ(KOH)を検査材料にたらし、カバーグラスで覆って熱して角質を溶かしてから顕微鏡で観察します(KOH直接鏡検)。この直接鏡検によって白癬菌が見つかれば白癬で、見つからなければ白癬ではありません。比較的簡便な検査ですが、検体採取が非常に重要になります。白癬菌がいるであろう意義のある病変を判断して採取しなければ意味がありません。どれが白癬菌でどれがそうでないかを判断できる能力が必要です。経験豊富な皮膚科医の元で検査することが大切です。

いぼ

加齢に伴うイボは皮膚から盛り上がった小さなできものを指し、何種類かあります。ヒト乳頭腫ウイルスが原因でできるウイルス性のいぼ(尋常性疣贅)や、首に好発する軟性線維腫や、脂漏性角化症があります。脂漏性角化症は年齢とともに増加するため老人性いぼとも呼ばれ、高齢者の顔などに多く見られる茶色~黒色の表面がざらざらした皮膚良性腫瘍です。どのいぼも主に液体窒素での治療を行なっています。

タコ・魚の目

たこや魚の目は、足の特定の場所に継続的に圧力がかかって発症します。たこは皮膚の表面の角質が部分的に肥厚したもので痛みません。 魚の目は肥厚した部分にさらに圧がかかり硬くなり、芯をもっているため、歩くたびに刺激されて痛みがあります。また、足の裏によくできる足底疣贅(そくていゆうぜい)をタコと勘違いして受診されるかたもいらっしゃいますが、ウィルス性のいぼは液体窒素での治療が必要になります。安易に削ってしまうと広がることもありますので、この鑑別をきちんとするためにも、皮膚科の受診をお勧め致します。

口唇ヘルペスや帯状疱疹

ヘルペスウイルスの感染により水疱ができる病気です。口唇ヘルペス、単純疱疹、帯状疱疹などがあります。ピリピリとした痛みがでることが特徴です。できるだけ早期に抗ウイルス薬などの服用が必要となります。口唇・性器ヘルペスを年に何回も繰り返している方にはPIT処方(再発に備えて予めお薬を処方してもらうこと)ができます。お気軽にご相談ください。
また当院では帯状疱疹予防ワクチン(シングリックス)接種を行っています。50歳を過ぎたら帯状疱疹の予防接種ができます。
日本人成人の90%以上は、帯状疱疹の原因となるウイルスが体内に潜んでいて、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹になると言われています。シングリックスはこの帯状疱疹の発病を予防する効果があり、50歳以上で97.2%の方に帯状疱疹抑制効果があります。過去に帯状疱疹を発症したことのある方も接種することができます。
多くの方に注射部位の痛みや腫れがあらわれますが、これは体内で強い免疫を作ろうとする仕組みが働くためと考えられます。副反応の多くは3日以内で治りますが、気になる症状があれば医師にご相談ください。
ワクチン接種の対象は50歳以上の方で、帯状疱疹ワクチンは2ヶ月間隔で2回接種が必要となります。

接種料金(保険適応外) 22,000円(税込)(1回接種あたり)※2回接種の必要があります。

※お支払いは現金のみとなります。(カード不可)
2022年6月より5000円以上でクレジットカード決済が可能になりました。
※ワクチン確保等の関係により予約申込後のキャンセルおよびお支払い後のキャンセルによる返金は原則不可となりますので、ご了承ください。

ホクロ(色素細胞母斑)と悪性黒色腫(メラノーマ)

体のどこかにはホクロがあると思いますが、これがすべて悪性というわけではありません。
悪性黒色腫(メラノーマ)はいわゆるホクロの癌です。皮膚の悪性腫瘍の中でも特に悪性度が高く、進行するとリンパ節転移や、内蔵転移を生じて手遅れになってしまうことがあります。
WHO分類に従うと足裏、手のひら、爪などに発症するタイプが全体の33%、粘膜に発生するタイプが15%と報告されています。日本人は欧米と比較すると紫外線暴露はと関係なく発症するタイプが多いのです。
悪性黒色腫には特徴があり、ご自身でもできるチェックポイントがあります。
A 左右非対称(Asymmetry)
B 輪郭がギザギザしている(Border)
C 色ムラがある(Color)
D 直径(Diameter)6mm以上
E 大きさや色・形・症状に変化がある(Evolving)
この基準に当てはまると悪性黒色腫の早期病変の可能性が高いとされています。悪性黒色腫ではホクロのようなシミが1~2年以内大きくなることがほとんどです。結節ができたり、潰瘍になったり、出血してきたら危険信号です。悪性黒色腫は10万人に2~3人程度です。多くの方はホクロ(色素細胞母斑)であることが多いですが、上記基準に当てはまったり、少しでも心配なことがあれば皮膚科専門の医師の診察を受けましょう。

ダーモスコピーによる診察

ダーモスコピーという機器を用いて皮疹を10倍~50倍に拡大像し、色素沈着パターンを観察します。単に皮疹の拡大像を見るだけではなく、ダーモスコピーを使うことで光の乱反射を減弱させ、皮膚組織内への光の透過性が向上して真皮内の結節が明瞭に認識できるようになります。また、ダーモスコピーでは機器の光源から強い光線が皮疹部にへ照射されることで表皮内のみではなく真皮上中層にまで光が到達します。こうした理由により、深部までの拡大情報を明瞭に把握することができます。

特徴

掌蹠(しょうせき:手のひらや足の裏)の構造には特徴があります。
掌蹠には毛は生えていませんが、皮膚紋理(指紋)が発達しています。この構造(解剖学的には皮溝・皮丘・表皮突起といいます)とダーモスコピー像は密接な関係があります。

掌蹠のホクロ(色素細胞母斑)

色素沈着パターンをダーモスコピーで観察するととホクロ(色素細胞母斑)は典型的なものは皮溝平行パターン(Parallel furrow pattern)に見えます。
その他にも2本実線亜型、1本点線亜型、格子様パターンが見られることもあります。

シミ・そばかす

詳しくは美容皮膚科のページを参照ください。

脱毛症

脱毛症は大まかに以下のように分類されます。それぞれ治療法が異なりますので専門家の診察が必要になります。
1.円形脱毛症(alopecia areata)
2.男性型脱毛(androgenetic alopecia:AGA)
3.女性型脱毛(female pattern hair loss:FPHL)
4.先天性脱毛症(congenital alopecia)
5.トリコチロマニア(抜毛症、抜毛癖)
6.瘢痕性脱毛症(scarring alopecia)

円形脱毛症

突然円形の境界明瞭な脱毛斑が発生する疾患です。ダーモスコピーを使用して頭皮の状態を確認します。治療としてはステロイド外用や、塩化カルプロニウム外用します。数ヶ月で治癒することもありますが脱毛斑が融合し、難治性になる場合もあります。発毛を促すシャンプーやローションもおすすめしています。

爪の疾患

爪は健康のバロメーターといわれるように、様々な影響を受けて変形したり、色が変わったりします。爪は硬くて丈夫ですが、髪の毛や皮膚と同じケラチンというタンパク質で出来ています。爪が健康であるためには、バランスの良い食事や、油分を含んだクリームなどで保湿をすることが大切です。

足の爪はあまり目立つ場所ではありませんが、歩く時に痛みを感じたり、色が変わっていたら、爪の病気のサインかもしれません。
気になる症状があれば皮膚科を受診しましょう。

■症例①

爪の色素異常
主訴:爪の黒色の色素斑
爪甲下血腫の症例。3ヶ月後には色素斑のない爪が新生しました。

■症例②

爪の肥厚、変色
主訴:爪の肥厚、変色
爪白癬(水虫)は陰性でした。浮いている爪を切除し、適切な処置を行うことできれいな爪の新生がみられました。

巻き爪・陥入爪治療

爪の端が内側に巻き込む「巻き爪」や、爪の側縁先端が周囲の皮膚組織に食い込み、炎症や腫れ・痛みを伴う「陥入爪」の治療を行っています。
巻き爪の原因は爪の切りすぎ、白癬・乾癬などの爪疾患、外傷、内科的疾患、筋力低下、外反扁平足、遺伝的要因、加齢、靴によるものなど、巻き爪が起こる原因にはさまざまなものがあります。爪の切りすぎ、合わない靴をはいているなど爪に加わる力のバランスが崩れることで爪の端が内側に向かって巻いていくと考えられています。
健康な爪甲はやや湾曲した形で末節骨にかかり踏み込む力が加わることで平らに近づきます。
足趾にかかる力のバランスが不均等になったり、加齢に伴う末節骨の先端部の萎縮が巻き爪の原因になることがあります。
爪を短く切りすぎると深爪の状態が続くと、踏み込むときに爪が食い込んでしまい陥入爪のリスクが上がります。足の爪は、短く切り過ぎないようにしましょう。

コレクティオパーフェクト(保険適応外)

特殊なワイヤーを、両側爪に装着して中央を引っ張ることにより、弯曲した爪の形を少しずつ矯正してゆく治療です。
爪の両端にワイヤーを引っ掛け、ねじる上げる治療法です。
短い爪や両端を切り込んだ爪にも施術でき、日常生活への支障はありません。
装着期間は1ヶ月~2ヶ月で、爪が伸びると共にワイヤーも爪の先に移動します。爪の先までくると強制力が弱くなるので外します。素材はCo-Ni-Cr-Moの合金で、極めて高い強度、靭性、延性、耐腐食性に優れており医療機器に多く使用される優れた合金です。爪の湾曲が強い場合には継続した治療が必要になります。

当院での巻き爪に対するコレクティオパーフェクト装着例

装着例①

小さい爪や、短い爪、変形のある爪にも装着可能です。
日常生活に支障はほとんどありません。

装着例②

小さな足趾にも装着可能です。3ヶ月経過し、器具を外すとかなり広がっていることがわかります。

装着例③

これまで母趾の巻き爪に対してアイロン法などをしていましたが疼痛が強くコレクティオを装着しました。装着後より疼痛が軽減され、とても喜ばれていました。爪が伸びて器具が先端に来ると矯正力が低下するため一旦外します。症状が強い場合には再度下の方に付け替えることが可能です。

※当院での一例です。治療効果には個人差があります。

アクリル樹脂人工爪療法・アイロン法(保険適応外)

食い込んでいる爪を熱で変性させて、爪の上にアクリル樹脂でできた人工爪で固定します。深爪や陥入爪の症状の緩和のために行います。

超弾性ワイヤー法(保険適応外)

爪の先端が2mm程度伸びている必要があります。爪の先端に2箇所穴をあけてワイヤーを通します。
ワイヤーが戻ろうとする力で巻き爪を少しずつ改善させます。

■症例①

左母趾ワイヤー装着8ヶ月経過
角質がたまりトランペット型に巻いていましたが、角質を除去し、ワイヤー装着により先端がかなり開きました。今後はコレクティオを使用してさらに巻き爪を矯正していきます。

■症例②

右母趾ワイヤー装着例
もともと左母趾と同様にトランペット型に巻いていましたがワイヤーを装着し、6ヶ月の経過でかなり開いてきています。ワイヤーは2つ穴を開けて、超弾性ワイヤーを通して固定します。日常生活にほとんど支障はありません。

テーピング法

皮膚と痛みのある爪の間をテーピング用のテープやばんそうこうで広げて、痛みを緩和させます。

初診料 ¥3,300(税込)
再診料 ¥1,100(税込)
コレクティオパーフェクト ¥9,900 /1趾(税込)
(内訳:処置料¥5,500/1趾+器具代1セット¥4,400)
超弾性ワイヤー法 処置料 ¥3,300/1趾(税込)
ワイヤー代(2~3回使えます) ¥4,400(税込)
アクリル樹脂人工爪(アイロン)法 処置料 ¥1,100/1趾(税込)

※保険適応外

動物咬傷

犬や猫などのペットや、動物に噛まれることでできる傷です。動物の口腔内には様々な菌が生育しており、犬や猫に噛まれることで特殊な菌に感染してしまう可能性があります。動物が小型であっても作られる傷は奥深くまで損傷が及んでいることがあります。
重症化することもあるので、ペットや動物に噛まれた場合は、直ちに傷口を石鹸と水でよく洗い流し、できるだけ早期に医療機関を受診しましょう。

擦りキズ・切りキズ

擦り(すり)傷は、転ぶなどして皮膚をすりむいてできる比較的浅いキズです。傷口に砂利や砂などの異物が入ると、傷が膿んでしまったり、キズあとを残しやすくなるので注意が必要です。患部をきれいに洗浄し、抗生剤の塗り薬や、皮膚の保護材を外用してガーゼなどで保護します。非常に浅いキズには被覆材(ひふくざい)が有効ですが、誤った使い方をしてしまうと、中で菌が繁殖してしまい、逆に傷が治るのに時間がかかってしまうこともあるので注意が必要です。傷口が細菌感染するとジュクジュクして、痛みや腫れがひどくなります。初期治療が重要になりますので、心配なときは小さな傷でも迷わず受診していただくことをお勧めします。
切り傷は、カッターや刃物などの鋭利(えいり)なもので皮膚が切れることでできます。深いキズでは出血が多くなります。すぐに清潔なタオルやハンカチで患部を圧迫し、手であれば、心臓より高い位置に上げましょう。必要に応じて皮膚を縫合します。神経損傷や、動脈損傷が疑われる場合にはただちに救急病院を受診し、適切な処置を受けることが必要です。

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