※画像はAIを用いたイメージです。
「高血圧の治療を始めると、お金がどのくらいかかるのだろう」——健診で血圧を指摘されても、費用への不安から受診をためらう方は少なくありません。実際には、後発医薬品(ジェネリック)を使った標準的な治療なら、3割負担で月2,000円台程度に収まるケースが多くあります。この記事では、門前仲町駅徒歩4分の魚住総合クリニック内科が、高血圧治療にかかる費用の内訳と通院頻度の目安を具体的に解説します。
この記事のポイント
- 通院は安定していれば月1回程度が一般的な目安です
- 3割負担の場合、初診時は検査を含めて3,000〜5,000円程度が目安です
- 再診時の診察・管理料は月1,400円前後、薬代は後発品なら月数百円〜が目安です
- 薬代を含めた月あたりの合計は、3割負担で約2,000〜3,000円が目安です
- 放置して脳卒中や心筋梗塞になった場合の医療費・生活への影響は、治療費よりはるかに大きくなります
高血圧の通院頻度はどのくらい?
高血圧の治療を始めた直後は、薬の効き具合や副作用の確認のため2〜4週間ごとに通院いただくことがあります。血圧が安定してからは、月1回程度の通院が一般的な目安です。状態が長期間安定している方では、医師の判断で通院間隔を延ばせる場合もあります。
診察では血圧の確認と薬の調整のほか、年に数回、血液検査や尿検査で腎臓や肝臓の状態、コレステロール・血糖などをあわせてチェックします。高血圧は糖尿病や脂質異常症を合併しやすいため、定期的な検査が大切です。
【3割負担】高血圧治療の費用目安
医療費は全国共通の診療報酬点数(1点=10円)で決まっており、自己負担はその1〜3割です。ここでは現役世代に多い3割負担で、当院での一般的な例をもとにした目安をご紹介します。
初診時の費用目安
| 項目 | 内容 | 3割負担の目安 |
|---|---|---|
| 初診料 | 初めての診察 | 約870円 |
| 検査 | 血液検査・尿検査・心電図など(内容により変動) | 約1,500〜3,000円 |
| 処方箋料 | 薬が処方される場合 | 約180円 |
| 初診時の合計(クリニック分) | 約3,000〜5,000円 | |
再診時(月1回通院)の費用目安
2024年度の診療報酬改定により、高血圧などの生活習慣病の継続的な管理は「生活習慣病管理料」に基づいて行われることになりました。検査を行わない月の一般的な例は次のとおりです。
| 項目 | 診療報酬点数 | 3割負担の目安 |
|---|---|---|
| 再診料 | 76点 | 約230円 |
| 生活習慣病管理料(Ⅱ) | 333点 | 約1,000円 |
| 処方箋料 | 60点 | 約180円 |
| 再診月の合計(クリニック分) | 約1,400円 | |
薬代(薬局での支払い)の目安
高血圧の薬(降圧薬)としてよく使われるARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)やカルシウム拮抗薬は、後発医薬品(ジェネリック)なら薬そのものの値段は安く、1種類・30日分の薬剤費は3割負担で数百円程度が目安です。これに薬局の調剤基本料や服薬管理指導料などの技術料が加わり、薬局での支払いは合計で月500〜1,500円程度が目安となります(薬の種類・数や薬局によって変わります)。
月あたりの合計目安
| 支払い先 | 3割負担の目安(月1回通院・後発品1種類の場合) |
|---|---|
| クリニック(診察・管理料・処方箋料) | 約1,400円 |
| 薬局(薬代+技術料) | 約500〜1,500円 |
| 月あたり合計 | 約2,000〜3,000円 |
治療費を抑えるためにできること
- 後発医薬品(ジェネリック)を選ぶ:先発品と同じ有効成分で、薬剤費を抑えられます。ご希望の方は診察時にお申し出ください
- 生活習慣の改善に取り組む:減塩(1日6g未満)・減量・運動などで血圧が下がれば、薬の種類や量を減らせる可能性があります
- 自己判断で中断しない:飲んだりやめたりを繰り返すと血圧が不安定になり、かえって検査や薬が増え、費用も体への負担も大きくなりがちです
- 健診を活用する:江東区の特定健診など無料・低額の健診を活用すれば、初診時の検査の一部を省略できることがあります
「治療費」より怖い「放置した場合のコスト」
高血圧を放置して脳卒中や心筋梗塞を発症した場合、入院・手術・リハビリテーションで数十万円単位の自己負担(高額療養費制度適用後でも)が生じることがあり、その後も後遺症の治療や介護の費用・ご家族の負担が続く可能性があります。月2,000〜3,000円程度の治療費は、こうした将来のリスクを減らすための投資と考えることができます。高血圧を放置した場合の具体的なリスクについては、健診で「血圧が高め」と言われたら?の記事で詳しく解説しています。
また、薬を飲み始めてからも、治療の主役はご自宅での血圧測定と生活習慣の改善です。家庭血圧の正しい測り方もあわせてご覧ください。
よくある質問
- 血圧の薬は一度始めたら一生やめられないのですか?
- 必ずしもそうではありません。減塩や減量などの生活改善で血圧が十分下がれば、医師の判断で薬を減量・中止できる場合があります。ただし自己判断での中断は血圧の急上昇を招くことがあるため、必ず診察のうえで調整します。
- 毎月通うのが大変です。まとめて処方してもらえますか?
- 血圧が安定している方では、医師の判断で長めの日数分を処方し、通院間隔を延ばせる場合があります。お仕事のご都合なども含めて、診察時にご相談ください。
- 健康保険証(マイナ保険証)以外に持っていくものはありますか?
- 健診の結果票、お薬手帳、ご自宅で血圧を測っている方はその記録をお持ちください。過去の数値がわかると、検査の重複を避けられ、費用の節約にもつながります。
- 高血圧の治療費は医療費控除の対象になりますか?
- はい、通院の診察費・薬代は医療費控除の対象となる医療費に含まれます。ご家族分も合算して年間10万円(所得により変動)を超えた場合、確定申告で控除を受けられる可能性があります。領収書は保管しておきましょう。
まとめ:まずは一度当院へご相談を
高血圧の治療費は、3割負担・後発品利用で月2,000〜3,000円程度が目安と、多くの方が想像するより負担の少ない金額です。費用面のご不安がある方も、まずは現在の血圧の状態を確認するところから始めてみませんか。江東区・門前仲町エリアで内科をお探しの方は、魚住総合クリニックへお気軽にお越しください。
東京都江東区永代/東京メトロ東西線・都営大江戸線「門前仲町駅」徒歩4分
【参考】
- 厚生労働省「令和6年度診療報酬改定について」「令和8年度診療報酬改定について」
- 日本高血圧学会「高血圧管理・治療ガイドライン2025(JSH2025)」
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「高血圧」
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個々の診断・治療は診察のうえで行います。費用は目安であり、診療報酬・薬価改定等により変わることがあります(公開時点の情報です)。