令和6年度江東区禁煙外来治療費助成事業が始まります

●禁煙のすすめ

たばこの煙には200種類以上の有害物質が含まれており、そのうち約60種類に発がん性があるとされています。

脳卒中や心臓病、慢性的な肺疾患、糖尿病、慢性腎臓病など、さまざまな生活習慣病を引き起こすほか、肺がんに限らず多くのがんの原因になります。

長年たばこを吸っていても、禁煙するのに遅すぎることはありません。また禁煙は病気の有無を問わず健康改善効果が期待できるので、病気を持った方が禁煙することも大切です。つまり、病気の予防だけでなく、すでに病気を持った方においてもまず取り組むべき課題です。禁煙外来では、禁煙補助剤を用いて禁煙サポートを行います。

●健康保険等で受けられる禁煙治療

煙治療は、2006年から「健康保険」が適用され、患者様の負担も軽くなりました。禁煙治療を健康保険で受けるためには一定の要件があります。

健康保険等で禁煙治療を受けるための要件

1.ニコチン依存性を診断するテスト(TDS)で5点以上

2.1日の喫煙本数×喫煙年数が200以上
例えば、25歳から1日15本喫煙している45歳の人なら、15(本)×20(年)=300であり、対象となります

3.すぐに禁煙をしたいと考えていること

4.医師から受けた禁煙治療の説明に同意、説明内容に納得され、文書で同意(サイン等)すること

●スケジュール

標準的な禁煙治療のスケジュールは、12週間にわたり、合計5回の診察が行われます。
診察時には、呼気に含まれる一酸化炭素の濃度を測定します。一酸化炭素は、タバコの煙に含まれる代表的な有害物質であり、禁煙を始めることにより、この値が次第に下がっていきます。“数値”という目に見える形で改善されていくことが、大きな励みとなります。

●治療薬

現在、経口禁煙治療薬「チャンピックス」は出荷停止中のためこれによる治療を行えません。現在当院では貼付薬「ニコチネルTTS」によるニコチン補充療法を行っています。

●江東区の助成に関して

江東区では、禁煙外来治療費の一部助成事業を今年度も実施しています。年度ごとに定員がありますので、早めに申し込み下さい。

https://www.city.koto.lg.jp/260315/kotokukinengairaichiryohijoseijigyo.html