HbA1cとは?健診で「糖尿病予備群」と言われたらやるべきこと|門前仲町の内科

健康診断でHbA1cが高め・糖尿病予備群と言われた方向けの解説画像。HbA1cの意味や動脈硬化リスク、生活習慣見直しの重要性をまとめています。

※画像はAIを用いたイメージです。

健康診断の結果に「HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)が高め」「糖尿病予備群の疑い」と書かれていて、不安になっていませんか。HbA1cは過去1〜2か月の血糖の状態を映す大切な数値で、「まだ糖尿病ではないから大丈夫」と放置してよいものではありません。この記事では、HbA1cの意味と数値の見方、予備群と言われたときにやるべきことを、門前仲町の内科がわかりやすく解説します。

この記事のポイント

  • HbA1cは過去1〜2か月の血糖の平均的な状態を反映する数値です
  • 5.6%以上で特定保健指導の対象になりえ、6.0%以上は医療機関の受診が勧められます
  • 糖尿病の診断はHbA1c 6.5%以上に加え、血糖値の基準(空腹時126mg/dL以上など)をあわせて判断します
  • 「予備群(境界型)」の段階なら、生活習慣の見直しで糖尿病への進行を抑えられる可能性があります
  • 予備群の段階でも動脈硬化は進みうるため、早めの受診・再検査が大切です

HbA1cとは?血糖値との違い

HbA1cは、血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンのうち、ブドウ糖と結びついたものの割合(%)を示す数値です。赤血球の寿命が約120日であることから、過去1〜2か月間の血糖の平均的な状態を反映します。

健診当日の血糖値は、直前の食事や運動、緊張などで大きく変動します。一方、HbA1cは検査前だけ節制しても急には下がらないため、ふだんの血糖の状態を知るのに適した指標です。健診結果では、血糖値とHbA1cの両方をセットで見ることが大切です。

健診結果のどこを見る?HbA1cの数値の見方

健診結果の「血糖検査」の欄にある「HbA1c(NGSP値)」を確認してください。特定健診では、おおむね次のように判定されます。

HbA1c(NGSP値) 判定の目安 対応の目安
5.5%以下 正常域 年1回の健診を継続
5.6〜5.9% 保健指導域① 保健指導判定値を超える域。特定保健指導の対象になりうる。生活習慣の見直しを
6.0〜6.4% 保健指導域② いわゆる「糖尿病予備群」の可能性。医療機関で精密検査を
6.5%以上 受診勧奨判定値を越える域 できるだけ早く医療機関を受診
HbA1cが5.6%以上になると、腹囲・BMIなどの条件とあわせて特定保健指導(メタボリックシンドローム対策の保健指導)の対象となる場合があります。「まだ6%未満だから安心」ではなく、上がり始めのサインととらえてください。

糖尿病はどうやって診断される?

糖尿病の診断は、HbA1cだけでは確定しません。血糖値とHbA1cの両方を組み合わせて判断します。血糖値については、次のいずれかを満たすと「糖尿病型」と判定されます。

検査項目 糖尿病型の基準
空腹時血糖値 126mg/dL以上
随時血糖値(食事と関係なく測定) 200mg/dL以上
75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)2時間値 200mg/dL以上
HbA1c 6.5%以上

血糖値とHbA1cが同じ日の検査でともに糖尿病型であれば、その時点で糖尿病と診断されます。どちらか一方だけの場合は、別の日にあらためて検査を行って判断します。健診で引っかかった段階では「疑い」であり、確定には医療機関での再検査が必要です。

「糖尿病予備群」とは?境界型のこと

「糖尿病予備群」とは、血糖値が正常型よりは高いものの、糖尿病型には至らない「境界型」と呼ばれる状態を指すのが一般的です。たとえば空腹時血糖値が110〜125mg/dL、75gOGTTの2時間値が140〜199mg/dLといった範囲がこれにあたります。

境界型の段階では自覚症状はほとんどありません。しかし、この段階から糖尿病へ進行する方が一定の割合でいることに加え、境界型のうちから動脈硬化(心筋梗塞や脳梗塞の下地)が進みやすいことが知られています。「予備群だからまだ大丈夫」ではなく、「今が引き返せる分かれ道」と考えていただきたい状態です。

健診でHbA1cを指摘された方は、まず一度ご相談ください。再検査から生活習慣のアドバイスまで対応いたします。

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お電話でのご相談:魚住総合クリニック 内科 050-1784-5222

予備群と言われたらやるべきこと

1. 医療機関で再検査を受ける

健診は一度きりの測定です。内科では、空腹時血糖やHbA1cの再検査、必要に応じてブドウ糖負荷試験などを行い、現在の状態を正確に評価します。あわせて脂質や肝機能もチェックすると、生活習慣病全体のリスクが見えてきます。LDLコレステロールが高いと言われた方はこちらもあわせてご覧ください。

2. 食事を見直す

  • 甘い飲み物(清涼飲料水・加糖コーヒーなど)を減らす
  • 夕食の時間が遅い方は、遅い時間の食べすぎ・ドカ食いを避ける
  • 野菜から先に食べる、よく噛んでゆっくり食べる
  • アルコールは適量にとどめる

3. 体を動かす習慣をつくる

ウォーキングなどの有酸素運動を1日30分程度、週に150分を目安に続けると、血糖を下げる効果が期待できます。エレベーターを階段に変える、一駅手前で降りて歩くなど、できることから始めましょう。

4. 体重を少し減らす

肥満のある方では、現在の体重の3%程度の減量でも血糖・血圧・脂質の改善が期待できるとされています。急激なダイエットではなく、数か月かけて緩やかに減らすことが続けるコツです。糖尿病予備群の方は脂肪肝を合併していることも多く、脂肪肝と言われた方はこちらの記事も参考にしてください。

こんな方は早めに内科へ

  • 健診でHbA1cが6.0%以上、または血糖値が110mg/dL以上だった
  • HbA1cが5.6〜5.9%で、肥満・高血圧・脂質異常のいずれかもある
  • のどが渇く、尿の回数が増えた、体重が急に減ったなどの症状がある
  • ご家族(親・きょうだい)に糖尿病の方がいる
  • 過去に妊娠糖尿病を指摘されたことがある
ご注意強いのどの渇き・多尿・急な体重減少・強い倦怠感がある場合は、血糖値がかなり高くなっている可能性があります。健診結果を待たず、早めに医療機関を受診してください。

費用の目安

保険診療(3割負担・薬代別)の場合のおおよその目安です。検査内容により変わります。

内容 費用の目安(3割負担・薬代別)
初診+血液検査(血糖・HbA1c・脂質・肝機能など) 2,000〜4,000円程度
再診+血液検査(経過観察) 1,500〜3,000円程度
江東区国民健康保険にご加入の40〜74歳の方は、江東区の特定健診(2026年6月21日〜2027年2月20日)を無料で受けられます。HbA1c・脂質・肝機能などが含まれますので、まだ受けていない方はぜひご活用ください。

よくある質問

HbA1cはどのくらいの期間で下がりますか?
HbA1cは過去1〜2か月の血糖を反映するため、生活習慣を改善しても数値に表れるまで1〜2か月程度かかります。1〜3か月ごとに測定しながら経過を見ていくのが一般的です。
予備群でも薬を飲む必要がありますか?
予備群(境界型)の段階では、まず食事・運動などの生活習慣改善が基本です。薬が必要かどうかは、血糖の状態や合併するリスクをふまえて診察のうえで判断します。
健診の結果表を持って行ったほうがよいですか?
はい、ぜひお持ちください。過去の結果もあれば、数値の推移がわかり診断の助けになります。
再検査は食事を抜いて行くべきですか?
空腹時血糖を正確に測るには10時間以上の絶食(水は可)が望ましいですが、HbA1cは食事の影響を受けません。まずは受診いただければ、必要な検査の段取りをご案内します。

まとめ:予備群は「引き返せる段階」です

HbA1cが高めと言われた段階は、まだ生活習慣の工夫で流れを変えられる時期です。逆に、放置して糖尿病に進行すると、治療は長期にわたり、合併症のリスクも高まります。門前仲町駅から徒歩4分の当院では、血液検査による評価から生活習慣のご相談まで、内科で対応しています。健診結果をお持ちのうえ、お気軽にご相談ください。

「予備群」のうちに対策を始めませんか。健診結果の見方のご相談だけでも歓迎です。

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魚住総合クリニック 内科
東京都江東区永代/東京メトロ東西線・都営大江戸線「門前仲町駅」徒歩4分

【参考】

  • 日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン2024」
  • 日本糖尿病学会「糖尿病治療ガイド」(糖尿病の診断基準)
  • 肥満症診療ガイドライン2022
  • 厚生労働省「標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)」
  • 江東区「特定健康診査のご案内」

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個々の診断・治療は診察のうえで行います。費用は目安であり、診療報酬・薬価改定等により変わることがあります(公開時点の情報です)。