■ ニキビは“美容”ではなく“皮膚の病気”です
ニキビ(尋常性ざ瘡)は、毛穴の詰まりや皮脂の増加、細菌の増殖などが関与する皮膚の炎症性疾患です。
「美容クリニックで治すもの」と思われがちですが、
多くのニキビは皮膚科で保険診療として治療が可能です。
ニキビ治療は、自己判断ではなく
皮膚科専門医の診察を受けることが大切です。
ニキビの状態や肌質によって適切な治療は異なり、
薬の選択や使い方がとても重要になります。
ただ薬を処方するだけでなく、
治療の目的や正しい外用方法までしっかり説明を受けられる医療機関での治療をおすすめします☺️

■ 保険診療で行うニキビ治療
皮膚科では、症状に応じて以下のような治療を行います。
薬の選択や使用方法を誤ると、十分な効果が得られないだけでなく、悪化してしまうこともあります。
刺激の強いものもあるのでしっかりとした外用の説明をうけましょう!
● 毛穴の詰まり(コメド)を改善する治療
・ディフェリンゲル®
・ベピオゲル/ローション®
・エピデュオゲル®
ニキビの“できにくい肌”をつくる基本治療です
● 炎症ニキビ(赤ニキビ)の治療
・アクアチム軟膏®
・ゼビアックスローション®
炎症や細菌の増殖を抑えます(抗菌薬は必要に応じて使用)
●配合剤
デュアック配合ゲル
デュアック®配合ゲルは、アクネ菌の増殖抑制効果ならびに抗炎症作用を有するクリンダマイシンと、抗菌作用、抗炎症作用、角質剥離作用を持つ過酸化ベンゾイル(BPO)を3%含有する国内初の配合剤です。

● 漢方治療
・十味敗毒湯 など
体質や症状に応じて外用薬と併用することがあります
■ 面皰圧出(コメド圧出)も保険で可能です
毛穴に詰まった皮脂や角質を専用器具で取り除く処置です。
医療行為になります。保険診療で行うことができます。
・3割負担:約150円程度
※症状に応じて適応を判断します
■ 実際の費用はどれくらい?
(すべて窓口負担3割負担の方の目安)
● 外用薬
・ベピオ:約415円/本
・エピデュオ:約375円/本
・デュアック:約300円前後/本
・アクアチム:約55円/本
(後発品ナジフロキサシン:約50円前後)
多くは1本で数週間〜1ヶ月程度使用します
● 内服(漢方)
・十味敗毒湯:約950円/30日分
1日あたり約30円程度
● 診察料
・初診料:約840円
・再診料:約220円
※処方薬や処置費用とは別にかかります
■ トータル費用の目安
初診+薬代などを含めて3割負担の方で
約1,500〜3,000円前後/回
※お住まいの市区町村によっては、
医療費助成制度(子ども医療費助成など)が利用できる場合があります。
■ 実は「自費」と思われがちな治療も…
・ニキビ治療薬
・面皰圧出(コメド圧出)
これらは保険適用となる医療行為です
一部では自費診療として行われているケースもありますが、
皮膚科では保険診療として適切に治療が可能です。
■ ニキビは早めの治療が大切です
ニキビは放置すると
・色素沈着
・クレーター(瘢痕)
ニキビを放置すると炎症をくり返し、
ニキビ痕(あと)になるリスクが高まります。
ニキビ痕(色素沈着やクレーター)になってしまうと、
保険診療での改善が難しくなり、レーザー治療などの自費診療が必要となることもあります。
その場合、治療期間が長くなったり、費用も高額になることがあります。
早期に適切な治療を行うことで予防できます

■ まとめ
✔ ニキビは保険診療で治療できます
✔ 薬代は数十円〜数百円程度
✔ 処置(コメド圧出)も保険適用
✔ 継続しやすい費用で治療可能
■ 最後に
病院は、ニキビが悪化して痛い時やなかなか治らない時に
行く場所だと思っていませんか?
「なかなか治らない」
「繰り返すニキビが気になる」
皮膚科医の考える治療のゴールは“ニキビができにくい肌”です。
毛穴のつまり(コメド)の治療を続けると、新しいニキビができにくいキレイな肌を目指せます。
保険適応の良いおくすりがあります。まずは3ヵ月間、一緒に治療を続けましょう。
お気軽にご相談ください。

⚠️注意事項
※薬価は改定される可能性があります
※症状や治療内容により費用は異なります
参照
マルホ株式会社 ニキビ一緒に治そうproject
日本皮膚科学会尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023
門前仲町・江東区周辺でニキビ治療をご希望の方は、お気軽に当院へご相談ください。
魚住総合クリニック 皮膚科
皮膚科専門医/医学博士
魚住 知美
