ペットは大切な家族。
でも実は、知らないうちに皮膚の感染症がうつることがあるのをご存じでしょうか?

代表的なのは「皮膚糸状菌症(白癬)」
カビの感染症です。
犬や猫、うさぎ、ハリネズミなどから人へうつることがあります。
特徴
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赤く丸い発疹
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周囲が盛り上がり、だんだん広がる
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かゆみを伴うことが多い
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子どもにうつりやすい
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ペットには症状がないこともある
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真ん中は治ってきて、外側に広がる
→ 「中心治癒傾向」 と呼びます顔の場合は、輪がはっきりしないこともあり、
湿疹と間違われやすいのが特徴です。
🧫 実は「原因の菌」によって見た目が少し違います
よくあるタイプ
T. rubrum(最も頻度が高い)
→ 典型的な「丸く広がる赤み」
接触や小さな傷から入りやすい
T. tonsurans
→ ニキビのようなブツブツ(毛穴に一致した発疹)が出ることも
最近増えています
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ペットカフェ
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保護猫・保護犬の譲渡
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多頭飼育
こうした背景で、動物由来の白癬の患者さんは増加傾向にあります。
🔍 どうやって診断するの?
皮膚を少し採取して顕微鏡で確認します。
当日その場で診断できることが多いですが、必要に応じて培養検査を実施します。
培養検査は結果が出るまで数週間かかります。


🐾 ペット側の治療も重要
人だけ治しても、
ペットに菌が残っているとまたうつります。
必要に応じて、動物病院の受診をお願いしています。
🐶 ペットからうつるタイプ(好獣性菌)
動物と触れ合った後に、
露出している場所にできやすいのが特徴です。
🐱 猫・犬から
Microsporum canis
→ 小さな水ぶくれを伴う発疹が多発しやすい
🐹 犬・猫・げっ歯類・ハリネズミなど
T. mentagrophytes(T. benhamiae を含む)
→ 比較的強い炎症、単発のことが多い
🐄 牛などから
T. verrucosum
→ 大きな輪っかになることが多い
見た目が似ている湿疹と治療がまったく違うため、
自己判断で市販薬を塗るのは危険です。
👨⚕️ 早めの診断が近道です
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湿疹だと思っていた
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虫刺されだと思っていた
実は白癬だった、というケースは本当に多いです。
正しい診断 → 適切な治療で、
最短で治すことができます。
気になる皮疹があれば、お気軽にご相談ください。
参照 日本皮膚科学会 白癬水虫たむしなどQ&A 日本皮膚科学会Q&A
魚住総合クリニック 皮膚科
皮膚科専門医/医学博士
魚住 知美