はじめに
交通事故に遭った直後は、痛み・不安・保険手続きの三重苦で「何を、いつ、誰に」連絡すれば良いのか混乱しがちです。当院が作成したこの記事をお読みいただくことで、事故直後の患者様にも安心して受診いただけるよう、「事故発生」から「警察への届出」と「保険会社への連絡」、さらに「当院での受付・診療」までの大まかな流れを3ステップで紹介し、各ステップでの注意点を把握いただけます。よくある質問も掲載しました。
自賠責保険適用で自己負担0円・予約不要—まずは本文をお読みいただき、お困りの際はお気軽にご相談ください。
【初診時必要な持ち物】健康保険証など(本人確認用)
【交通事故後の受診はこの3ステップ】
STEP1. 警察への届け出と保険会社へ連絡
STEP2. 当院受付で「交通事故受診」と申告(予約不要)
STEP3. 診察開始
STEP1. 事故直後に行うべきこと
1-1 警察への届出・事故証明書の取得
まず、事故が発生したら必ず警察へ連絡し、実況見分を依頼します。
- 届け出方法:現場で110番、または最寄りの交番・警察署へ出向きます。
- 取得物:交通事故証明書(正式には「交通事故証明書交付申請書」)。後日の保険手続きで必要となりますので、大切に保管してください。
1-2 保険会社への事故報告
警察への届出と同時に、ご加入の任意保険会社へも事故報告を行います。
- 報告内容:事故の日時、場所、相手方情報(氏名・連絡先・保険会社名・証券番号)、その際、病院名をあらかじめ伝えるとスムーズです。
- 今後の窓口:以後、保険会社から当院へ直接照会が来る場合もありますので、担当者名と連絡先を受付時にお知らせください。
STEP2. 当院へのご来院・受付手続き
2-1 ご来院のタイミング
救急搬送が不要な場合でも、48時間以内の受診が望ましいです。むち打ち症状は遅れて出現します。体に少しでも痛みや違和感がある場合は、予約不要ですのでお気軽に当院へご来院ください。
2-2 受付でお伝えいただくこと3点
当院へ来院されましたら、まず受付に以下の内容を必ずお申し出ください。
- 「交通事故受診」である旨
- 保険会社名・担当者名・事故番号(お手元にある場合)
- 健康保険証
受付で「交通事故受診」とお伝えいただくことで、自賠責保険適用による診療処理を行います。
2-3 預り金について
自賠責または任意自動車保険が適用される場合、診療費の自己負担は原則0円です。当院は預り金をいただいておりません。ただし、保険会社の確認が取れない場合には、診療費を全額お支払いいただく必要がありますのでご注意ください。
ただし、保険会社の確認が取れない場合には、診療費を全額お支払いいただく必要がありますのでご注意ください。
STEP3. 問診・診察・検査と治療内容
3-1 問診
医師またはスタッフが、事故状況や症状の経過を詳しくお伺いします。
- 主な質問項目:
- 衝突の状況(正面衝突・後部衝突など)
- 事故直後の症状(むち打ち感覚・しびれ・頭痛など)
- 現在の痛みの部位・程度(痛みスケールで評価)
- 既往歴・普段の健康状態
3-2 診察
視診・触診・徒手検査(可動域や筋力テスト)を行います。
- ポイント:むち打ち症では、首を動かしたときの痛み・可動域制限の有無を確認。
- 神経学的検査:しびれや脱力感がある場合、反射検査や感覚検査も実施します。
3-3 画像検査・生理機能検査
必要に応じて以下の検査を行い、損傷の程度を評価します。
- レントゲン撮影:骨折や脱臼の有無確認
- MRI検査:軟部組織(椎間板・靱帯・神経)損傷の診断 MRIについては詳しくはこちら
- エコー(超音波)検査:筋腱や神経周囲の状態をリアルタイムに描出可能 エコーについて詳しくはこちら
- 神経伝導速度検査:重症例で末梢神経障害を疑う場合
3-4 保存療法の基本
当院では、まずは保存的治療を中心に行います。
- 安静・固定:頸椎カラーや装具による動作制限
- 物理療法:温熱療法、低周波刺激、超音波治療などで疼痛緩和
- 薬物療法:消炎鎮痛薬や筋弛緩薬を症状に応じ処方
3-5 リハビリテーション
理学療法士が個別プログラムを作成し、段階的に運動療法を進めます。
- 初期(急性期):アイソメトリック運動(力入れ運動)、軽度の関節可動域訓練
- 回復期:ストレッチ、姿勢改善エクササイズ、筋力強化トレーニング
- 予防期:日常動作指導、再発予防のための生活指導
3-6 神経ブロック・注射療法
痛みが強く保存療法で改善が難しい場合には、トリガーポイント注射などの侵襲を伴う治療も選択肢となります。
4. 受診後の流れ
必要に応じて診断書など発行・作成します。
- 通院頻度:初診後はなるべく早い治癒を目指すため、当院は週3~4回の通院を推奨しています。通院頻度が少ない患者様ほど、治療が長引き、保険が打ち切られる傾向にあるからです。可能な限り通院をしていただき、リハビリや診察を継続して早期回復を目指します。
- 経過観察:痛みや可動域、しびれの改善具合を適宜再評価し、プログラムを調整します。
- 症状固定:一定期間の治療後、これ以上治療を続けても症状の改善が見込めない状態となった場合、「症状固定」となり、保険手続き上の治療終了時期となります。
- 後療法:症状固定後も健康保険による加療や予防的に定期チェックを当院で継続可能です。
よくある質問(FAQ)
Q. 事故後すぐに痛みがなくても受診すべき?
A. むち打ち症状は数日~数週間後に出現することがあります。少しでも違和感があれば早めの受診をおすすめします。
Q. 預かり金は必要ですか?
A. 自賠責保険適用の場合、当院は預り金をいただいておりません。
Q. 整骨院と病院の治療を併用できますか?
A. 併用は可能ですが、自賠責保険では医師の診断書が必須です。整骨院のみ通院だと慰謝料が減額される例もあるため、定期診察を推奨します。
Q. 痛みが遅れて出ても保険は使えますか?
A. 事故日から概ね2週間以内の受診なら原則補償対象となることが多いです。症状があれば早めの受診が重要です。
Q. 治療を仕事帰りに受けられますか?
A. 平日再診は18:30、土曜は13:30まで受付しています。お仕事帰りでも安心してご利用いただけます。(※初診の受付時間は異なりますのでご注意ください 平日18時、土曜13時まで)
Q. レントゲンで異常なしと言われたのに痛いのはなぜ?
A. 軟部組織損傷はX線に写りません。超音波エコーやMRIを追加すると原因が特定できる場合がありますので遠慮なくご相談ください。
Q. 通院証明書はいつ発行できますか?
A. 月末締めで翌診療日から発行可能です。
Q. 他院で受診中でも当院へ変更できますか?
A. 可能です。保険会社への連絡も含め、当院受付スタッフがサポートいたします。
Q. 通院はどのくらいの頻度ですればいいですか?
A. 早期治癒を目指すため、週3~4回の通院を推奨しています。通院頻度が少ないと治療が長引き、保険が打ち切られる傾向にあります。
おわりに
交通事故後は手続きや保険、治療方針の説明など情報量が多く、不安を抱えやすい時期です。当院では受付から診療、書類発行まで一貫したサポート体制を整えています。「交通事故受診」とお伝えいただくだけで、自己負担金0円で安心して受診いただけます。(保険適用外処置は別途)疑問があればお気軽にお問い合わせください。皆様の早期回復を全力で支援いたします。
アクセス・ご予約
魚住総合クリニック
〒135-0034 東京都江東区永代2丁目34-10
門前仲町駅 徒歩4分
電話:03-3643-0015
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