膝の痛みを放置すると危険!早期対策の重要性

最近階段の上り下りがつらい…」「歩き始めに膝が痛む…」そんな症状はありませんか?
膝の痛みは中高年の方に多く見られますが、放置すると悪化し、歩行困難や生活の質の低下につながる可能性があります。特に、日本人の多くが悩む膝の痛みは、早期の対策が鍵となります。

今回は、膝の痛みの原因と、症状を悪化させないための対策について解説します。


膝の痛みの主な原因

  1. 変形性膝関節症
    • 加齢とともに膝の軟骨がすり減り、炎症や変形が起こる病気です。初期段階では軽い痛みや違和感ですが、進行すると膝が腫れたり、歩行が困難になることも。

      変形性膝関節症の原因と病態

      日本整形外科学会より引用

  2. 筋力低下による膝への負担増
    • 太ももの筋力(特に大腿四頭筋)が弱くなると、膝関節に過剰な負担がかかり、痛みが生じます。運動不足が一因となることも。
  3. 肥満による影響
    • 体重が増えると、それだけ膝への負担も増します。例えば、体重が1kg増えると膝には3〜5倍の負荷がかかるとも言われています。(J.J. Hills et al., “Biomechanics of knee joint during walking”より)
  4. 姿勢や歩き方のクセ
    • O脚やX脚、片足重心の立ち方など、長年の姿勢のクセが膝の負担につながることがあります。
  5. 骨粗鬆症との関連
    • 骨が弱くなると、膝関節にも影響が出ることがあります。骨粗鬆症が進行すると、骨折しやすくなり、膝の痛みや変形が悪化することもあります。

膝の痛みを悪化させないための対策

  1. 適度な運動で筋力をつける
    • 太ももの筋肉を鍛えることで膝の負担を軽減できます。
    • おすすめの運動:
      • 椅子に座ったままの膝伸ばし運動(大腿四頭筋の強化)
      • ウォーキングや水中運動(関節への負担を軽減しつつ筋力アップ)
  2. 体重管理を意識する
    • 適正体重を維持することで、膝関節への負担を軽減できます。
    • バランスの良い食事と適度な運動を習慣化しましょう。
  3. 関節に優しい歩行サポートを活用
    • サポーターやインソールを使うと、膝への負担を軽減できます。
    • 杖を使うことで膝の負担を分散し、痛みを和らげることも可能です。
  4. 温熱療法・ストレッチを取り入れる
    • お風呂や温湿布で膝を温めることで、血行を促進し痛みを和らげることができます。
    • 簡単なストレッチを行い、膝周りの柔軟性を保ちましょう。
  5. 骨密度チェックと栄養管理
    • 骨粗鬆症のリスクがある方は、早めに骨密度をチェックしましょう。
    • カルシウム・ビタミンD・タンパク質を積極的に摂取することで、骨と筋肉を強化できます。

まとめ

膝の痛みは、「まだ大丈夫」と放置すると、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。早めの対策と適切なケアで、痛みを和らげ、快適な生活を維持しましょう!

当院では、膝の痛みの診断・治療はもちろん、骨密度検査やリハビリのサポートも行っています。

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「膝の痛みが気になる」「骨粗鬆症も心配」という方は、お気軽に当院へご相談ください。WEB予約はこちら