シミ治療、美白外用薬について~ハイドロキノン~

「シミ」と言っても、様々な色素異常症が含まれています。

 

いわゆるシミは老人性色素斑(日光黒子)と呼ばれるもので、褐色からやや黒色で、直径が数 mm から 1 cm を超えるものまであり、小斑型、大斑型、白斑黒皮型があります。

鑑別診断として、肝斑、真皮メラノサイトーシス(両側性遅発性太田母斑)、色素性母斑、カフェオレ斑、悪性黒子、脂漏性角化症、雀卵斑、日光角化症などがあります。

最も問題となるのは、悪性腫瘍との鑑別です。

間違った治療をするとシミは悪化してしまうことがあります。

医師の診断のもと、病態を理解して治療の戦略を立てることが重要です。

シミのもと、メラニンが増加する要因

  • 紫外線
  • 女性ホルモン
  • ストレスや喫煙で発生する活性酸素
  • 皮膚への摩擦や、炎症

 

美白剤は、レーザー治療に比べて即効性には劣りますが、ダウンタイムのない治療法であり、美白剤の作用機序を知って活用することが最大のポイントです。

 

ハイドロキノンとは?

ハイドロキノンとは、イチゴや麦芽、コーヒー、紅茶などにも含まれる天然成分です。フィルムを現像する際にも使用され、作業していた人の手が白くなったことから発見されました。

ハイドロキノンはメラニンを生成する、メラノサイトの活性を抑制し、メラニンの産生を抑制します。また、メラノサイトの中でチロシンという物質からメラニンが作られる過程で必要なチロシナーゼを阻害することでメラニン自体を減少させる働きがあります。

 

ハイドロキノン使用時の注意事項

・炎症反応を起こす可能がある

特に肌の色が濃い人、毛染め(パラフェニルジアミン)でかぶれたことのある人は注意が必要です。

・メラノサイトに対して細胞毒性があるので白斑を生じる可能性がある

インターバル(休薬期間)が必要です。3~6ヵ月の継続使用後、3ヵ月のお休み期間が必要です。

・紫外線暴露により丘疹状や斑状の色素沈着(ochronosis オクロノーシス)が起こる可能性がある

日中使用するときは徹底した遮光が必要です。日中、日光に長時間浴びるなど強い紫外線を受ける場合には、朝のご使用はおやめください。

 

 

 

当院でお取り扱いのあるハイドロキノン製剤

 

 

DRX®シリーズは病院・クリニック専売化粧品です。

DRX®シリーズは、「患者様に、より品質の良いものを」というひとりの先生の言葉がきっかけで誕生したクリニック限定化粧品です。

製薬会社が作る化粧品だからこそ、きちんと効果を確認し診療に役立つ商品であることを検証するため、化粧品にも関わらず十もの施設で臨床試験を実施されています(HQブライトニング)。

DRX®HQブライトニング®

ハイドロキノン配合美容液  ¥8,250税込(12mL)詳しい製品情報はこちら
スポイト頭部を軽く押し、手のひらに適量(1~2滴)をとって、指先で気になる部分にやさしくなじませてください。

DRX®HQダブルブライトE®

ハイドロキノン配合クリーム  ¥2,200 税込(6g) 詳しい製品情報はこちら
朝晩、洗顔後に化粧水などでお肌を整え、少量を指先にとり、お肌の気になる部分にやさしくなじませてください。

クリニック専売品ですので、価格帯も比較的良心的で、品質の良いものを提供することができます。皮膚科医の診察のあとに購入できますのでなにか皮膚トラブルがあった際も安心です。

土台となる基礎治療(美白剤の外用や内服)を行うことで、美容機器を使用したレーザー治療や光治療した場合の炎症後の色素沈着の抑制や、治療効果を高めることに繋がります。

シミでお悩みの方や、美容治療を開始したいけれどなにから始めたら良いのかわからない患者さまは一度皮膚科でご相談ください。

魚住総合クリニック 皮膚科 WEB予約はこちら

参照
日本皮膚科学会 美容医療診療指針
ロート製薬DRXシリーズについて https://rohto-md.com/drx/concept/